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木内壽子(きのうちとしこ)

大阪生まれの大阪育ち。37歳。

美術系の大学では専攻科まで進んで布ばっか染めていました。
デザイナーの内定もあったのに就いた職は、医大の教授秘書。

だって白い巨塔やで。どんな世界か見てみたいやん♪
軽いノリで選んだ職だったのに、これがまさに天職!

教授を筆頭にこれでもかっていうほどのピラミッド。
そして、その裏にうごめく人間模様を間近で見たの。

楽しかったけど激務がたたって、
体調を崩し泣く泣く退職してん。

その後、小さな放送局に就職したの。
まさか三十路でOLになれるとはね。

さらに授業そっちのけでアルバイトに明け暮れてる、
そんな8歳年下の大学生に出会ったのもこの放送局。

まさかその年下の彼と結婚するなんて、
本当に人生はサプライズの連続よねぇ。

それから一年。

お腹の中には6ヶ月になる子どもがいるっていうのに、
うちの年下の旦那ったら会社をあっさり辞めちゃって。

自分で会社を作るだなんてこんな時になに言うてんの!

サラリーマンの妻で居たほうが楽なのに、と思いつつ、
起業は男のロマンなのか?とも思ったり。年下だしね。

それに辞表もう出したって言うてるし。
こうなったら応援するしかないわなぁ。

と何気にのぞいたPCの画面。
そこにあったのは【砂漠に水】

何やこれ?全てはここから始まったのよねぇ。

楽天日記:ことぶきの幸せ便り
ネットショップ:ことぶき本舗
大阪の女はしつこいねん!絶対に負けへんでぇ!
よぉ〜し今日も元気に息子は登園したし、
さぁ、洗濯よ!さぁ、掃除機掛けるわよ!

ちゃっちゃとせんともう10時やないの!

淹れたての熱いコーヒーを片手にマウスを握る。
慌しい朝を乗り切った私に訪れる開放的な時間。

はやる気持ちでメールをチェック。

あらぁ。今日もまだ来てないやん。
毎日10時ちょっと過ぎに必ず届くあれが。
雨が降ろうがヤリが降ろうが絶対に届くはずやのに。

まぐまぐ!しっかりせんかい!
毎日毎日、なんで遅延やねん。

一読者の私でさえもイラッとするこの瞬間、
きっと杉山さんはブチ切れてるんやろなぁ。

それにしても杉山さんってホンマ律儀な人。
有言実行が赤いジャージを着てるような人。

そやから信頼できるんやろねぇ。

そんな杉山さんに「壽子さん」と呼ばれていた頃は、
旦那の仕事のあれこれを2人の掲示板に書き込んだ。

「私の勝手な推測ですけどご主人はウデはいいですが職人っぽいので、
そこんとこをなんとか壽子さんが軌道修正していった方が良いのでは」

「カメラが大好きな男って、どっか少年のままのような気もするしね」

ホンマにな一度も会ってへんのによう分かってはるなぁ。
社長専属、なるほどこういうことなんや、と納得したわ。

それから「としちゃん」と呼ばれるようになった頃には、
うちの旦那がサイトを全然作らへんねん、と書き込んだ。

「中途半端でもいいからアップすることを第一にやった方がいいよ」

「旦那の背中を蹴っ飛ばすか東尋坊から突き落としてやってくれ!」

ホンマに福井まで連れて行って高い崖から落としときゃよかったわ。


いつしか「とし坊」と呼ばれるようになった頃に、
ブログをちゃっちゃかちゃっちゃか書き始めた私。

「ブログを毎日読んでいるけど旦那の写楽サイトよりも
とし坊のブログの方を前面に出した方がいいと思うねん」

その都度その都度、ふざけているか分からないような的確な短い言葉の中に、
本当に多くの意味を含んだアドバイスをいいタイミングで送り返してくれる。

いくつもの言葉のキャッチボールを経て私の中でも大きな変化が。
そう、だって私の人生なんやもん。やっぱり主役は私自身なのよ。

そんな当たり前で一番大事なことを教えてくれたのも、
やっぱりふざけているのか分からない杉山さんだった。


最近はとし坊とさえも呼ばれずに「おい石女!」と声がかかるのよ。
まぁねぇ、身体の中にも石があるんやし、石女には違いないけどね。

石で痛くて入院したその日には一番に大丈夫かとメールが届き、
順調に販売していたネットショップの仕事が開店休業状態だと、

「クリスマス商戦は置いておいて早く完治させることが先だ」

「来年にカタチができればいい。それにバレンタインがある」

と私の凹んだ気持ちを見透かして勇気づける言葉をくれたの。

この絶妙な距離感。気にかけてもらえてるんだと思う気持ちから生まれる安心感。
この安心感があるからこそ、焦ることなく休憩もできればその後に邁進もできる。

私の人生の指針そのものやねん。それがね、このプライベートホットラインなの。

このプライベートBBSホットライン(略して、PBHL)は、

一人一人にスポットを当てて、個別専用の掲示板システムを活用した、
アナタとこんな私とのマン・ツー・マンのホットラインです。
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