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上村健司(うえむらけんじ)

生まれも育ちも住まいるも千葉県は勝浦市の32歳。

小学生の頃からすでに柔道を習って中学生の頃には、
地元では“神童”ともてはやされて全国大会に出場。

そして、得意技の内股と大外刈りをひっさげて、
78キロ級で闘うもまったく歯が立たなかった。

このときに勝浦市に永住することを心に誓った。

元々、じいさんが始めた創業50年の左官屋だったが、
あまりにも勝浦市に悪徳リフォーム屋が多かったので、

よっしゃ、俺がやろう!と勢いだけで始めてしまった。
体育会系の後先をまったく考えない思考に陥っていた。

隣町に行かないとホームセンターすらないし、
高速に乗るまでに1時間以上掛かる勝浦市で、
死ぬまでリフォーム屋をやらざるを得ません。

でも、自然は一杯だし魚は美味いし、
2人の子供を育てるにはいい所です。

住まいる工房フシバ:http://www.sumairu248.com/
2人目の夏稀ですッ! か、可〜愛いでしょ〜お!
しゃあッ、しゃあッ! かぁ゛。。ふぅ〜。。

朝だ。一人で内股と大外刈りの練習に励んだ。
今の私だったら中学生にきっと勝てるはずだ。

六畳の畳の部屋で朝、汗を流すたびに嫁に叱られるんだ。
すでに畳は目を背けたくなるほどボロボロになっていた。

長淵剛の『Captain of the Ship』が流れていた。

直訳すると『船長さん』だ。

7時半、熱いミルクで体中の血行をさらに覚醒させた。
8時半、勝浦市の外れにある現場に到着した。しかし、

すでに気分は真っ昼間だった。朝の5時から起きているからだ。
施主さんに丁重に挨拶をして、即興の作り笑顔で世間話をした。

今日の仕事は屋根瓦の葺き替え工事だった。

まず古い瓦を剥がし、撤去する。
何も考えずに一心不乱に剥がす。

だから、だれも想像がつかないだろうが、この時の埃の量が半端じゃないんだ。
タオルを被ってマスクをしてるのに白髪状態になるし、鼻の穴は真っ黒なんだ。

でも、私が選んだ道なんだ。
花粉症なんて可愛いものだ。

鼻の穴の中が真っ黒なんだよ。髪は真っ白だし。

仕事をしていると言う充実感をジッと味わった。
しかし、呼吸ができないので鼻の穴を掃除した。

10時に休憩をした。

でも、現場にいるためにいつもの【砂漠に水】が聴けない。
悶々とした。「師匠!ごめんなさ〜い!」心の中で詫びた。

許してもらえるだろうか。。

10時20分。作業再開、血行がよくなってきて絶好調だ。

どんなに苦しくても続けたもん勝ちなんだ。
今、やめたら今までが消えてなくなるんだ。

2ヶ月前、仕事で悩んでいたときに師匠からいただいたこの言葉を
いつも胸にしまって現場に行っています!とBBSに書き込んだら、

「え?そんなこと上健に言ったっけ?」と照れながら師匠は言った。

本当に照れ屋さんなんだから〜と思いつつスカイプで話をしていたら、
本当にまったく覚えていないってことが声を聴いて分かってしまった。

この人で大丈夫だろうか。。。

古い瓦を撤去した後、下地を処理して新しい瓦を葺き始めた。
気分良くきれいに並べて行くと必ず合わない箇所が発生する。
そこをサンダーで切ったり削ったりしながら寸法を合わせる。

これがビシッと決まると言い表せない最高な気分になるんだ。

あっと言う間に12時になった。

そして、大好きなカレーライスをココ壱番屋に食いに行った。
一番安いポークを500グラムの4辛で頼むのが定番なんだ。

現場に戻ってデザートを楽しんだ。
薄皮の粒あんぱんとコカ・コーラ。

そう、汗を掻く男にはあんぱんにコークだ!

そして、午後一番に「雨漏りがするから見てくれ」とケータイが鳴った。
お客さんのお宅へ行って屋根に上がって見たら、瓦が末期の状態だった。

「このままでは危険です」と言うことを説明して今日は疲れたから帰る。

やっとパソコンを起動させFM38.9に周波数をピッタリと合わせた。
胸に染み入ってくる。思わず泣きそうになった。しかし、泣かない。

「おぉ、さすが師匠。。。」口から漏れた言葉だった。

そして、嫌がるけどPBHLで今日一日の報告をした。
「イチイチ一日の報告を書くな!」と師匠は言うけど、

本当に迷惑だと思いながら毎日、書き続けているんだ。

だって、どんなに苦しくても続けたもん勝ちって言ったじゃないですか!
だから、苦しいのはこっちかそっちかって説明をしてもらってませんぜ!

鼻の穴の中の状態まで克明にBBSに書き込むと、
子供たちの顔を見てホッとして疲れが吹き飛んだ。

そして、せっかく脳ミソに汗を掻きまくって作ったリフォームのサイトだから、
そこでも師匠の絵本のようになにか売れるものを載せたいとさらに書き足した。

いつも嫌がらせのようにBBSの最後に書き込む言葉は、
いつか会ったら師匠を大外刈りで倒してみせる、ってね。

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