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第8号 野口博史さん (岐阜県岐阜市) 2006年3月15日訪問
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悲しいことに今日がこの世の終わりだとしたら、最後の晩餐に鰻を食うこんな私は、 ある晴れた日に「美味しい鰻屋さんができたよ」って誘われて速攻で出掛けました。 そして、風情と味がある粋なお店でとっても美味しかったのですが、 お話をしながらなので大量のお米を座布団にこぼしてしまいました。 だから、集中力と右手の握力と口の周りの筋肉が若干、衰えてます。 そして、記念すべき第8回目の砂金の人は、株式会社香瑛住研の野口博史さんです。
とにかく若い頃はケンカばっかやっていました。正確に言えば、若い頃からやっていました。
ってことは、若くなくなってもケンカはいつもやっていました。今では足を洗ったそうです。
しかし、休火山みたいなもので、いつまた噴火するか分かりません。
だから、そんなことを言われても文句が言えないような生活でした。
岐阜県は揖斐郡と言う限りなく筆舌に尽くし難い大自然の中で育ちながら、
どう言う訳だか、箸が転がっても笑うんじゃなくてキレる男になりました。
空気と水がキレイな高校でもかなり暴れはしましたが、不良とかイジメの類ではありません。
今でもそうですが、野口さんは決して群れることを好みません。だから、決まって一人です。
弱い者を殴るんじゃなくて、目が合った奴を殴っていたんです。で、いいことなのか?
まだ弱い者を殴ってる方が、それなりに少しはマシなような気がしないでもないです。
しかし、なにかに違和感を感じる野口さんは、まだケンカをしていました。
フツーは結婚をして子供ができたら目覚めるものですが、そこは男!野口、
一人目を身ごもった奥さんを助手席に乗せて運転をしていたときも、
プチッとキレたこの亭主は岐阜バスの前に車を回しこんでは止めて、
「お願いだからやめて!」って叫ぶ妻を足蹴にし、運転手を引きずり降ろしました。
で、いつも車の中に棍棒を常備していた野口さんは、それで殴り掛かろうとしたら、
その運転手は長い傘を持っていて、逆にボコボコに打ちのめされました。長さです。
恐るべし、岐阜バス。
そんな気の短い人生を30歳まで続けていました。だから、100回近くのケンカです。
でも、決して好き好んでやっている訳じゃなくて、なにかが物足らなく感じていました。
その飢えた状態のまま半年間で貯めた1000万円を元手に香瑛住研を旗揚げしました。
で、そのときの最初のお客さんが若い野口さんに「商売人なら奥さんを大切にするんだ」
そんな言葉を言い残しました。しかし、その当時はなんのこっちゃ分かりませんでした。
そして、この言葉がその後に、とっても大きな意味を持つことをこの亭主は知るんです。
そして、それは間違っていました。それが恥ずかしいことなんだとある日気づきました。
だから、最初は良かった売上げも、独立して3年目には家賃が払えなくなるほどでした。
途方に暮れて投げやりだったそのときに、ある大阪の知り合いの社長から言われました。
「もっと身の回りの人を大切にするんだ。それに自分が今あるのは先祖のおかげなんだ」
これを言われたときに、野口さんの最初のお客さんが随分前に言った、
「商売人なら奥さんを大切にするんだ」と言う言葉を思い出しました。
だから、家賃が払えないような苦しい状況でも、隣にいる奥さんはいつも明るかった。
そして、ケンカを含め見栄と物欲に意欲を燃やし続けた自分が虚しく思えてきました。
自分の一番身近な先祖って親です。両親と奥さんと社員とお客さんを大切にしました。
すると少しずつですが、小さな仕事から大きな仕事へと徐々に注文が増え始めました。
これが本当の姿なんだと深くうなずきました。そして今では、
売上げも順調に伸びていますが、会社を大きくするつもりは、
まったくありません。それよりもその中身を強く最良にしたい。
また、社員の給料はその同年代の中では最も高くして行きたい。
だから、香瑛住研に関わる多くの人が喜ぶことをとにかくやりたいし、
そして、香瑛住研に関わる多くの人の喜ぶ笑顔を多く見たい、ってね。
でも、本当に心から喜びその喜んだ笑顔を見たいその人は奥さんです。
そう、奥さんを幸せにすることを目標にしているから頑張れるんです。
それが野口さんの熱い思いでした。
![]() 約十年前に初めて会ったときの印象は、 とっても温厚な人に見えはしましたが、 たしかに、ちょっととがったところも感じました。が、 今回の取材で感じたのは、顔がスッキリとしています。 だから、今ではロールスロイスどころか、 廃車寸前のチェイサーに乗っていました。 なにもそこまで落とすことはありません。 本当に1からではなく0から今日を築きました。 しかも、住宅の建築と言う大きな仕事なんです。 その人の人生をかけて、たったの1軒しか造ることのない家。 そう、多くの人の夢であるその家の建築を0から始めました。 とっても立派です! ミリ単位で板の厚さを測るその姿は、ちょっと異様です。 それだけいいものをお値打ちに提供し続ける野口さんは、 社員からでも業者さんからでも、絶対に“社長”とは呼ばせません。 決まって“野口さん”です。役職で喜んでいるヒマなどないんです。 本当にありがとうございました。本当に嬉しかったです。 そして、本当に美味しかったです。またおごって下さい。 杉山弘道 ![]() 【砂金の人々】とは、HTML新聞または、テレフォンコンサルティング、 プライベート・BBSホットラインにご契約いただいている方のことです。 その方々に送るメルマガ【砂漠に水GOLD】をモジッって砂金なんです。 自分の中では最高レベルのキャッチ・コピーだと、思いっ切りご満悦です。 で、そんな砂金の人々を順番にこんな私がお伺いして、 好き勝手に文章を書きまくるのが【砂金の人々】です。 とっても肝心なポイントは、必ずお会いする、ってことなんです。 ![]() |
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