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第29号 村田嘉奈子さん (三重県亀山市) 2007年12月03日取材
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「あのな、名古屋なんて1人で行ったことないんやわ」と彼女は言った。 「三重やったらJRか近鉄使えば1本やろ」と私は怒りを抑えて答えた。 「兄さんな、迷子になったら勘弁な」と藤山寛美のような声で言うので、 「俺はお前の兄貴じゃねぇんだよ!」と吐き捨てるように言ってやった。 ただでさえ心拍数が異常なほど高いのに、こっちの方が勘弁してもらいたいものです。 そして、記念すべき第29回目の砂金の人は、三重県にお住まいの村田嘉奈子さんです。
随分前のことですが「あたしは絶対に家を出る!」とかなこからメールがありました。
3分後「兄さんな、住み込みで働けるとこしらんか?」とケータイで訊ねてきました。
私は「知らん」と答えると「さよか。ほな愛車に乗ってとにかく家を出るわ」と残し、
夜の亀山市を駆け巡りました。私は、今だから言いますが眠れないほど心配しました。
その翌日、かなこから「どこも行くとこあらへんかったで、さっき家に戻ったわ」と、
しゃーしゃーとケータイで掛けてきました。だから、私の逆鱗に触れまくる女でしょ。
たった今、ふと思いましたが、このまま書き続けてもいいのでしょうか。いいんです。
かなこは、1人だけを除いてお年寄りの心が、気持ちが、ツボがよく分かる女性です。
さぁ、その1人とは一体だれなんでしょうか。あ、みなさん想像しましたね。これで
みなさんも立派な共犯者です。それをかなこは、実の母親の看病のときに覚えました。
母親が45歳で亡くなったとき、16歳のかなこはせいせいしたと思いました。
それが正直な気持ちでした。もうやることはすべてやったという満足感でした。
「イラストはお母ちゃんからの形見やわ」とかなこは豆腐を食いながら言うと、
「兄さんの手伝いができるものイラストのおかげやん」と不気味に笑いました。
そうです。今日では、超尊敬する杉山さんのおかげで少しずつではありますが、
イラストでお金が入るようになったんです。グレイトな杉山さんのおかげです。
「でもな、イラストは人に喜んでもらえばそれでいいんやわ。あたしはな、
もっとたくさんの生の人間たちと触れ合えるような仕事がしたいんや」と、
かなこは、大きな音を立てながら湯豆腐のだし汁を一気に飲み干しました。
スーパーの仕事もコーヒーの仕事も、お金ではなくとっても楽しい。
1人でも多く、今までに会ったことのない人たちと出会ってみたい。
それが当たり前のことだとは思えないからです。
中学生のとき、クラスの友だちが羨ましかった。
今、できるだけ人と触れ合える瞬間を味わいたいとかなこは思っています。
そして、楽しいイラストをたっくさん描いてみんなに喜んでもらいたいと。
今のかなこを支えている多くのものは、母親の看病から学んだものでした。
![]() こうして少しずつイラストの依頼が増えてきたのも、 私をはじめ多くの人たちとの出会いの賜物なんです。 ちなみに、たまものと読みます。 まぁ、正直、私はなにもやっていませんけど。 かなこは、地元でもいろんな活動に積極的に参加すると、 このように中日新聞のチラシにも載るようになりました。
![]() 【砂金の人々】とは、HTML新聞または、テレフォンコンサルティング、 プライベート・BBSホットラインにご契約いただいている方のことです。 その方々に送るメルマガ【砂漠に水GOLD】をモジッって砂金なんです。 自分の中では最高レベルのキャッチ・コピーだと、思いっ切りご満悦です。 で、そんな砂金の人々を順番にこんな私がお伺いして、 好き勝手に文章を書きまくるのが【砂金の人々】です。 とっても肝心なポイントは、必ずお会いする、ってことなんです。 ![]() |
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